モバイルバッテリーは危険?家庭で起きやすい家電火災リスクとは
近年、「メーカー家電」が注目される一方で、価格の安い「安価なノーブランド家電」も需要が高まっています。
しかし、この2つの家電… どっちが危ないの? と迷う方は非常に多いのではないでしょうか。
とくに高齢者世帯や一人暮らし家庭では、「安ければいい」「とりあえず使えればOK」と選んだ家電が、思わぬ火災リスクにつながることがあります。
実際、消防庁の統計では、家庭の火災原因の上位に「電気機器」が常に入っています。しかも、その多くが“ちょっとした見落とし”から起きています。
火災は「知っていれば防げた」ものがほとんど。
この記事では、火災に強い家電・安価家電、それぞれのリスクをやさしく解説しながら、今日からできる簡単な火災対策もまとめています。
家電火災の事故原因|発火の背景と見落とされがちなリスク
家電火災の原因は「製品の品質」だけではありません。
実は “使い方” や “経年劣化” がきっかけになることも多いのです。
代表的な原因は次の3つです。
安価家電の特有のリスク(内部部品の耐久性不足)
- 温度上昇に弱いコイル
- 基板のはんだ不良
- 安全装置(温度センサーなど)が省略されている
「メーカー家電」でも起こる人為的ミス
- ほこりが内部に蓄積
- 延長コードの過負荷
- コンセントの差しっぱなし
劣化・破損による発火
- コードの折れ曲がり
- プラグの焦げ
- 内部の絶縁材の劣化
特に冬場や梅雨時は、暖房や除湿機の連続使用で負担が増え、火災が起きやすい時期です。

要注意!安価なノーブランド家電がトラブルを起こす危険シグナル
安価家電=危険というわけではありませんが、一定の割合で「危険シグナル」が現れます。特に次のサインがある場合は要注意です。
● 本体が異常に熱い(通常より熱を持つ)
● 焦げたニオイがする
● 充電中に音がする(パチパチ・ジジジ)
● コードの根元が固くなっている・変色している
● 使用中に電源が勝手に落ちる
例えば、1,000円以下の加湿器・ヒーター・ライトなどは、安全装置が簡略化されていることがあり、“熱暴走” が起きやすい傾向があります。
逆に「メーカー家電」は次のような仕様を備えている場合が多いです。
・異常加熱時の自動停止
・過電流保護
・難燃素材の採用
・高品質バッテリー
これらの差が、火災リスクに直結します。

知らないと危険!家電を安全に使うための意外な対策
実は、どれほど高性能な家電を使っても、
「使い方次第で危険」はゼロになりません。
火災予防で特に効果的なのは次の3つです。
① コンセントの“差しっぱなし”をやめる
意外と多い発火原因です。特に暖房器具・除湿機・炊飯器などは、通電部分が熱を持ちやすく危険。
② 延長コードを複数機器で使用しない
延長コードの過負荷は、家庭火災の典型例。
特にヒーターや電子レンジなどの“熱を持つ家電”は単独コンセントが基本です。
③ 「メーカー家電」へ“部分的に”入れ替える
すべてを高額家電にする必要はありません。まずは火災リスクの高いジャンルから変えるのがおすすめです。
例:
・古いヒーター → 自動停止付きモデルへ
・ノーブランド加湿器 → 安全装置付きモデルへ
・安価な延長コード → 過電流保護付きへ
火災対策は「全部高い家電で揃える」必要はなく、“危険度の高い部分だけアップグレード”で十分です。

今日からできる家電火災の安全チェックリスト【初心者OK】
忙しい家庭でも、今日からすぐにできる“1分チェック” をまとめました。
・コンセントまわりが熱くないか
・タコ足配線になっていないか
・コードが家具に押しつぶされていないか
・使っていない家電のコンセントを抜いたか
・3年以上使っている安価家電は異音・異臭がないか
・バッテリー製品は膨張・変形がないか
・ホコリがコンセントや家電下部に溜まっていないか
これらを習慣化するだけで、火災リスクは大幅に下がります。
また、家庭用の初期消火アイテムを1つ備えておくのも安心です。
特に消火スプレーは扱いが簡単で、火元を広げずに対処できます。

まとめ|家電火災の事故を防ぐために今すぐできること
“火災に強い家電”と“安価家電”、どちらも一長一短がありますが、もっとも大切なのは「選び方」と「使い方」です。
● 安価家電は初期不良や安全装置不足に注意
● 火災に強い家電でもメンテナンスは必須
● 危険シグナルを感じたらすぐに使用を中止
● 延長コード・ほこり・差しっぱなしはNG
● 初期消火アイテムを備えると安心感が段違い
火災は、小さな習慣の積み重ねで防げます。
あなたの家の“もしも”を減らすために、
今日から簡単にできる対策をぜひ取り入れてみてください。

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