モバイルバッテリーは本当に危険？家庭で急増する発火・爆発事故の実態

モバイルバッテリーは危険？家庭で起きやすい火災リスクとは

最近、ニュースやSNSで
「モバイルバッテリーが突然燃えた」
「カバンの中で発火した」
といった話題を目にする機会が増えています。

モバイルバッテリーは、スマートフォンやタブレットを外出先で充電できる便利なアイテムです。
一方で、使い方や保管方法を間違えると、家庭内火災につながる危険性があることは、あまり知られていません。

特に一人暮らしや高齢者世帯では、異変に気づくのが遅れやすく、被害が大きくなるケースもあります。
まずは、なぜモバイルバッテリーが「危険」と言われるのかを整理してみましょう。

モバイルバッテリーの多くには、リチウムイオン電池が使われています。
この電池は小型で高性能ですが、内部に大きなエネルギーをため込んでいるため、条件が重なると異常発熱を起こします。

見落とされがちな原因には、次のようなものがあります。

・長年使い続けて劣化している
・過去に落下させたことがある
・夏場の車内や直射日光の当たる場所に置いた
・充電しながら別の機器につないでいる

一つ一つは日常的な行動ですが、これらが重なると発火リスクは一気に高まります。

モバイルバッテリーは、事故の前に「小さな異変」を出すことが多いです。
次のようなサインが見られた場合は、すぐに使用を中止してください。

本体が少しでも膨らんでいる場合、内部でガスが発生している可能性があります。
この状態で使い続けるのは非常に危険です。

触れないほど熱くなる、持っているだけで不安を感じる場合は要注意です。

わずかな臭いでも、内部トラブルが進行しているサインと考えられます。

バッテリーの劣化が進み、異常が起きやすい状態になっている可能性があります。

モバイルバッテリー火災を防ぐために、特別な道具は必要ありません。
日常の使い方を少し見直すだけでも、リスクは大きく下げられます。

直射日光の当たる窓際や、夏場の車内は特に危険です。

就寝中や外出中の充電は、できるだけ避けましょう。

万が一発火した場合、周囲に燃えやすい物があると一気に燃え広がります。

家庭用の消火スプレーを、すぐ手に取れる場所に置いておくだけでも安心感が変わります。

次の項目を、定期的に確認してみてください。

この5つを意識するだけでも、事故の多くは防げます。

モバイルバッテリーは便利な反面、使い方を誤ると家庭火災につながる可能性があります。

・異変に気づいたら使わない
・高温環境を避ける
・初期消火の備えをする

この3点を意識するだけで、安全性は大きく向上します。
毎日使うものだからこそ、今日から少しだけ意識してみてください。