膨らんだモバイルバッテリーは要注意！見逃されがちな危険サインとは

モバイルバッテリーの「膨らみ」は危険信号

「少し膨らんでいる気がするけど、まだ使える」
そう感じて、そのまま使い続けていませんか？

モバイルバッテリーの膨らみは、火災や爆発につながる重要なサインです。
見た目の変化が小さくても、内部では危険な状態が進行している可能性があります。

特に高齢者や一人暮らしの方は、異変に気づくのが遅れがちです。
まずは「なぜ膨らむのか」を知っておきましょう。

モバイルバッテリーの中には、リチウムイオン電池が入っています。
この電池は、劣化や異常が起きると内部でガスが発生することがあります。

ガスが逃げ場を失うと、外装が押し広げられ、
結果として「膨らみ」として目に見える形で現れます。

膨らみが起きやすい主な原因は次の通りです。

・長期間の使用による劣化
・高温環境での使用や保管
・落下や強い衝撃
・充電しながらの長時間使用

これらが重なるほど、危険度は高まります。

膨らみは、はっきり分かる場合もあれば、気づきにくいこともあります。
次のポイントを定期的に確認してください。

平らな場所に置いたとき、安定しない場合は要注意です。

以前よりもケースに入れにくくなった場合、内部が膨らんでいる可能性があります。

光に当てると、微妙な変形が分かることがあります。

「気のせいかな」と思っても、違和感があれば慎重に扱いましょう。

膨らみを放置して使い続けると、次のようなリスクがあります。

・内部でショートが起きやすくなる
・異常発熱が進行する
・突然の発火や爆発につながる

特に怖いのは、使用していないときに発火するケースです。
バッグの中や室内で発火すると、気づいたときには被害が広がっていることもあります。

もし膨らみを確認したら、次の対応を心がけてください。

「少しだけなら大丈夫」は危険です。
充電・使用はすぐにやめましょう。

紙や布、カーテンの近くに置かないようにします。

直射日光の当たらない、涼しい場所に置いてください。

膨らんだバッテリーは、使い続けるほど危険性が高まります。

事故は「起きてから」ではなく、「起きる前」の備えが大切です。

・モバイルバッテリーの状態を定期的に確認する
・異変があれば迷わず使わない
・初期消火ができるよう、消火スプレーを準備しておく

これだけでも、家庭内のリスクは大きく下げられます。

モバイルバッテリーの膨らみは、
「そろそろ危ないですよ」という明確なサインです。

・少しの膨らみでも油断しない
・違和感があれば使わない
・早めに手放す判断をする

この意識が、火災や事故を防ぐことにつながります。
便利な道具だからこそ、状態をよく観察しながら、安全に使っていきましょう。